コラム
〈2019/07/01〉
研究員 守隨佑果
【絵本のこばこ】2019年7月 『くっついた』 三浦太郎/作・絵
シンプルな絵と繰り返しが魅力の、赤ちゃんから楽しめる絵本です。きんぎょあひる、ぞう、など、出てくるものが仲よくくっつきます。お母さん、そしてお父さんまでくっつくラストでは、ほっこりあたたかい気持ちになることでしょう。
絵本を読んだ後は、ご家庭や園で、くっつく遊びにも展開できそうです。親子や友だちとの関わりを深める時間になるのではないでしょうか。
作者の三浦太郎さんは、お子さんが生まれた子育ての実体験を絵本にされたそうです。絵本の最後には、作者からの「この本を読んだ後、ひと組でも多くの親子がくっついてくれたら幸せです」という想いをこめた言葉が載っています。自分の大切な人や仲よくなりたい人と、一緒に読んでみてはいかがでしょうか。相手に触れ、誰かと共に過ごすことの素晴らしさを味わえることでしょう。
【書籍情報】
三浦太郎/作・絵
出版社:こぐま社
おすすめ対象年齢:0歳~
【評者プロフィール】
守隨 佑果 ヒューマンスターチャイルド株式会社フィールドサポーター
保育士/幼稚園教諭/絵本専門士/JPIC読書アドバイザー