コラム
〈2018/12/25〉
研究員 守隨佑果
【絵本のこばこ】2019年1月 『十二支のはじまり』 岩崎 京子/文 二俣 英五郎/絵
動物の順番がどのように決められたのか、猫がなぜ干支にいないのかなど、十二支の由来を伝える昔話です。「~いったんだと」と語りかけるような文章や優しい雰囲気の絵は、子どもたちにとっても楽しく受け入れやすいと感じます。
年末年始は、大切な人たちとの団らんの機会も多いと思います。読み聞かせた後、家族や身近な人の干支を尋ねるというのも良いかもしれません。また、干支に関する歴史、時計、方向などへの興味につなげたり、新しい年への期待をこめて、旧年の振り返りや新年からやりたいことなどに話題を広げたりしても楽しそうです。
難しい話題でも、絵本という環境を活かすことで、興味がふくらみ、人との関わりなどにつながって、子どもたちの豊かな世界がぐんと広がるきっかけになると思います。絵本の時間が、素晴らしい体験や思い出につながりますように。
【書籍情報】
著 者:岩崎 京子/文 二俣 英五郎/絵
出版社:教育画劇
おすすめ対象年齢:3歳~
【評者プロフィール】
守隨 佑果 ヒューマンスターチャイルド株式会社フィールドサポーター
保育士/幼稚園教諭/絵本専門士/JPIC読書アドバイザー